■ユジャロン事件 不使用取消事件から見る商標の使用

Published by in trademark on 6月 27th, 2013


今回は、登録商標と使用商標との社会通念上の同一性が争点となった判例をご紹介します。3段併記の登録商標が2段併記で使用された事例です。

【事件の概要】
本件登録商標「YUJARON/ユジャロン/유자론」(指定商品・役務:第30類 茶)に対して不使用取消審判が請求されましたが、不成立となったので当該審決の取消しが求められた事案です。
※使用商標は、3段目の「유자론」の文字が欠けていました。

【判決の要旨】
ハングル文字の部分は図形と認識されるべきであり、図形を欠く使用商標と登録商標とは、社会通念上異なるという原告の主張でしたが、ハングル文字の部分は、我が国の需要者の間で「ハングル文字」であるというのが一般認識であり、図形とするのは相当でないとされ、また、使用商標の英文字,カタカナ文字から「ユジャロン」の称呼が生じるので両商標は社会通念上同一であるとしました。

争点は、1.本件登録商標と使用商標との社会通念上の同一性にありました。

1.本件登録商標と使用商標との社会通念上の同一性
「ハングル文字」を図形とするのは相当でないとした上で、本件商標,使用商標ともに「ユジャロン」の称呼が生ずることより、商標法50条1項でいう社会通念上同一であると判断しました。

【私見】
昨今の韓流ブームにより、「유자론」がハングル文字であると認識する人は多いと思います。と、同時に韓国に関係のある商品であるという観念も生じるのではないのでしょうか。「ユジャロン」の称呼から韓国は想像できなくとも、「유자론」の文字があることで少なくとも韓国を想起することができることから、「유자론」の文字があるかないかが、社会通念上の同一性の判断に与える影響は大きく、称呼の同一を凌駕するようにも思えます。



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